自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

寒さとウィンドブレーカーとカメラと

いつもいつも寒いときの服装は悩んでばかりで、何を何枚どう着るのかをぎりぎりまで決められないでいる。これが暑い夏だったら1パターンしかないからお気楽このうえないのだけど、ひとたび長袖が必要になると事前準備がままならなくなる。寒いのが平気な人…

東武矢板線跡・荒川源流(Nov-2018)

もともと車内の暖房は弱くて輪行中もずっと寒いと感じていた。でもいざ駅のホームに降り立ってみるとそれどころじゃなくて、その空気に震えが首筋から足の先へ一瞬で駆け下り、この先の一歩を踏み出すことさえためらうほどだった。冬がいよいよ来たんだと思…

発見ともの忘れ

地図を見ていてぞくぞくするような瞬間っていうのが、思いもかけない場所と場所とが道でつながっていること、それを発見したとき。 それがゆえに自転車に乗っているっていうのは過言じゃなくて、自分のインタレストのなかでけっこうな高い比率を占めると思う…

身延山久遠寺とみのぶまんじゅう(Nov-2018)

高速を飛ばす。快適に。 圏央道から中央道へ。日曜日の午前中、下り線は快適に流れていた。 ◆ そもそも知人夫妻との用があった日だった。しかし知人奥さんの親戚に不幸があり、ふたりは急きょ奥さんの実家のある鳥取に帰ることになった。予定は延期すること…

まちの洋食屋──市道となったかつての幹線道──

まちの洋食屋が好きだ。 多くは古くからある店で、個人店の割合も高い。個人店だと今や年齢も高くなっていて、老夫婦でやっていることも少なくない。想像するに、最近始めた洋食屋であれば大なり小なりチェーン店がどうしたって多いし、若い人が個人店を始め…

熱海峠・駿河湾(Nov-2018)

熱海峠に行こう。 行先に伊豆方面を選択した自分の行動を客観視すると、寒くなってきた、冬が近づいてきたんだなと思う。寒さに弱い僕は、寒くなると暖かい(と感じている)土地を目指すようになる。もとを正せば今日は、手持ちの小田急株主優待乗車証を使い…

酉の市

取り立てて信仰心があるわけでもなく、すがるほどの神仏を求めているわけでもないのだけど、なぜか毎年毎年、酉の市には来るようになった。もう習慣のようなもの。 会社員をやめるときに、「商いに恵まれますように」といった軽い気持と、「なんか知らんけど…

登坂行程時間のめやす ──山越えのある行程計画のために──

今度走ろうとするサイクリングで、峠に向かおうと考えたとき、計画コースのなかに山越えが含まれたとき、ふと不安に駆られることがある。「このコースを一日で走り切れるだろうか」 あるいはそもそも、「この上り坂をこの日、上り切れるだろうか」 といった─…