自転車旅CAFE

自転車を中心とした、旅のエッセイ

自転車紀行

伊豆大島三原山、あと海岸線とか(Dec-2018)

そういえば天気予報を追跡してなかった。 東京・竹芝に行った。船が取れた。そのまま乗った。 朝になって、東京都大島町の予報がくもりマークになっていることを知る。それまでの週間予報じゃずっと晴れマークだったのに。 今回は島を一周するつもりがないか…

東武矢板線跡・荒川源流(Nov-2018)

もともと車内の暖房は弱くて輪行中もずっと寒いと感じていた。でもいざ駅のホームに降り立ってみるとそれどころじゃなくて、その空気に震えが首筋から足の先へ一瞬で駆け下り、この先の一歩を踏み出すことさえためらうほどだった。冬がいよいよ来たんだと思…

身延山久遠寺とみのぶまんじゅう(Nov-2018)

高速を飛ばす。快適に。 圏央道から中央道へ。日曜日の午前中、下り線は快適に流れていた。 ◆ そもそも知人夫妻との用があった日だった。しかし知人奥さんの親戚に不幸があり、ふたりは急きょ奥さんの実家のある鳥取に帰ることになった。予定は延期すること…

熱海峠・駿河湾(Nov-2018)

熱海峠に行こう。 行先に伊豆方面を選択した自分の行動を客観視すると、寒くなってきた、冬が近づいてきたんだなと思う。寒さに弱い僕は、寒くなると暖かい(と感じている)土地を目指すようになる。もとを正せば今日は、手持ちの小田急株主優待乗車証を使い…

都沢林道・前日光牧場 - 後編(Oct-2018)

(前編から続く) 気楽さとはなんだろう。突き詰めるなら単独行動(ぼっちスタイル)に行く着くのだろうし、じっさい僕は大半がそうだ。周囲に気づかいを持って、そのぶん自分の興味をそぎ落としながら続ける旅は、僕の本質じゃない。本来の目的を手に入れら…

都沢林道・前日光牧場 - 前編(Oct-2018)

東武線のローカル系統はまったくのんびりしている。桐生線の相老(あいおい)駅へ行こうと、裏技的小泉線経由──たいていの乗換検索で単純に検索しても出ないルートだ──で効率的に乗り継いで来られたのに、太田駅でかれこれ15分以上停車している。やれやれ…

下仁田街道・妙義山(Oct-2018)

朝の高崎線は高校生でいっぱいの列車だった。熊谷で勤め人の恰好をした人々が降りていくと制服姿ばかりが残り、深谷、岡部、本庄とひと駅ごとに下車していく。そのひとつ、本庄駅で僕も制服に交じって降りた。 自転車を組み上げていると、臑(すね)を舐めん…

三境林道・細尾峠(Oct-2018)

自転車を買い換えた。 クロモリのフレームは、ラレーの自転車があるのだけど、ここ最近家人が乗ることが増えてきて(もともとそのつもりであったので、僕にはサイズが小さい)、きちんと用意しないといけないなと思っていた。 自転車にこだわりを持たない僕…

鵜の岬・花貫渓谷・五浦海岸(Sep-2018)

茨城の海ってどんな海だろう。 僕が知るのは、大洗、阿字ヶ浦。ずっとむかしに海水浴で行った場所。砂浜にだだっ広い太平洋、都心から近い海水浴場よりも断然すいているのだけど、華やかさは控えめでどことなしか寂しさがある。そういえば学生の頃、学校で知…

里の道、浦の道/房総半島サイクリング(後編)(Sep-2018)

(前編から続く) 海編、である。 今日の旅のステージを「山/里の道」から「海/浦の道」へ切り替えよう。意識や旅との向き合いかただ。物語の転換点であり、大切なことだ。できるだけ明確に、スイッチを切り替えるように、パチンと。 切り替えはわかりやす…

里の道、浦の道/房総半島サイクリング(前編)(Sep-2018)

夕暮れの、東の海もいいものだ、と思った。 もうなにもさえぎるもののない大海原は太平洋。ハワイ諸島かアメリカ大陸か、そこへたどり着くまでの果てしのない海。 外房の海である。 赤みがかった空は西の大地の上、海はせいぜい防波堤や止められた漁船や波間…

国鉄白棚線・御斎所街道(Aug-2018)

もともと新潟の頸城(くびき)地区に出かけようと思っていたのだ。友人のUさんの夏サイクリングのようすを追っていたら、新潟の水田と海を見たくなってしまったから。上越線の石打駅から日本海・柏崎の海まで行くルートを引いて準備までしていた。それは国…

新雛鶴、初狩駅、饅頭あきらめ洋食あきらめラーメン(Aug-2018)

新雛鶴(ひなづる)トンネルで雛鶴峠を越えていく山梨県道35号は、上野原と都留を結ぶ道である。 なかなか脚光を浴びない道だ。 国道20号甲州街道の山ひとつ南を、並行して東西につないでいる。 僕がこの道へやってきたのは、十数年ぶりである。 そのと…

2018夏・東北/Day3五所川原-八戸#2(Aug-2018)

(Day3#1からつづく) (本日のマップ) (GPSログ) 十和田湖畔、子ノ口(ねのくち)での自動車の台数、人の多さにはびっくりした。 少なくとも僕がたどってきた、滝ノ沢峠から御鼻部山(おはなべやま)展望台経由の国道102号は、車もオートバ…

2018夏・東北/Day3五所川原-八戸#1(Aug-2018)

(Day2からつづく) 竜飛崎を取るか三沢を取るか──。 昨日五所川原のホテルに投宿したとき、僕はサイクリングを続けるための材料をふたつ持っていた。どちらのルートにするか、それによって取るべき宿が決まる。 竜飛崎は6年前のリベンジといっていい。…

2018夏・東北/Day2東能代-五所川原#2(Aug-2018)

(Day2#1からつづく) (本日のルート) (GPSログ) 「もうすぐ来るんかい?」 国道101号からサイの河原と書かれた標識を見て、どうやら海側に道がありそうだと踏んだ僕は、左に分けた細い道を選んで進んだ。そこにはちいさな踏切と、カーブの…

2018夏・東北/Day2東能代-五所川原#1(Aug-2018)

(Day1からつづく) 秋田のホテルで朝食を食べていた。朝いちばん6時30分からの食事。今日はまず東能代まで輪行で移動する。7時28分発弘前ゆき。食事を終えて、ほとんどは済んでいるけれど最後の荷物をまとめ、チェックアウトし駅まで行く。そう時…

2018夏・東北/Day1#2米沢-秋田(Aug-2018)

(Day1#1からつづく) 今日の予定は輪行で秋田まで移動すること。あす一日、JR五能線に沿った日本海沿いを自転車旅するつもり。そのために秋田のホテルを取っていた。一週間前から天気予報を何度も見返し、秋田県から青森県への日本海沿いの町々は好…

2018夏・東北/Day1#1檜原湖-米沢(Aug-2018)

(Day0からつづく) むしろ朝が遅いほうだったのかもしれない。 早稲沢浜キャンプ場は檜原湖で盛んな釣りの出艇場のひとつでもあった。そして僕がテントからのそのそとはい出した5時30分には、みな湖上に出ていて、残っている船などなかった。 天気の…

2018夏・東北/Day0檜原湖サイクリング&キャンプ(Aug-2018)

目の前にニンジンをぶら下げられると、かえって手を出せないものだ。 今年の仕事はいわゆるお盆週間の一週間がまるまる休みになった。長い休みに慣れていないってこともないはずだけど、さてどうしたものかと悩むばかりになった。旅に行くんだと家族に早々か…

富士四湖サイクリング(Jul-2018)

暑さから、逃げてきた。 朝の7時半過ぎ、河口湖に着いた。 初め、週間予報で週末になるとこの暑さも落ち着くでしょうといっていたのに、金曜日になれば週末はさらなる暑さになるでしょうといい換えてきた。去年の8月のような、毎週毎週雨模様の日々に比べ…

北総水田サイクリング(Jul-2018)

千葉の稲作は早い。関東では一般的に五月初旬から終り頃までのあいだで行う田植えを、いつも四月の中旬くらいから始めている。ゴールデンウィークに走ってみるとたいてい、植えつけられた水田を見ることができる。だから今の時期の関東の田んぼといえば見事…

奥日光千手ヶ浜(Jul-2018)

破壊的な暑さはもはや夏という気候さえ超越している。何日も何日も、朝も夜も。逃げ出すこともできない。 高いところなら大丈夫に違いないと考えた。 僕のところから手っ取り早く行ける高いところ──奥日光を目指した。輪行ではなく、車で出かけた。輪行で行…

中川を走る

朝のマクドナルド。ソーセージマフィン・コンビ。ドリンクはアイスコーヒー。神朝食。 ソーセージマフィンの包み紙を、ふだんはしないのに几帳面に折りたたむ。アイスコーヒーを片手で飲みながら、スマートフォンで地図を見ていた。 ──中川に沿って、宇和田…

一ノ瀬高橋・多摩川源流(Jul-2018)

一ノ瀬高橋地区は、このあたりの地図を見ていて気になっていた場所だった。国道411号青梅街道から道が分岐し、ずいぶん奥まったところまで入っていく。一般的にみられる山奥の集落へは一本道で続き、行き止まりとして終わるのに、ここはなぜだろう周回路…

川俣・山王林道・奥日光(Jun-2018)

東武の株主優待乗車証が手もとにあって、その期限が6月の30日だった。 梅雨の折、どのタイミングで使うべきか難しい季節だった。僕は東武鉄道の株主でもなんでもなく、株主優待乗車証はチケットショップを覗いて安く出ているときに手に入れてきたものだか…

前日光基幹林道逆打ち - その2(Jun-2018)

(その1からつづく) さてどうしたものか。 目の前のきれいに切られた道路舗装面を眺めた。 悩むほどのことじゃない。進める道はない。戻るしかない。どう戻るかだ。 (本日のマップ) (GPSログ) 前日光基幹林道の各線を走るため、今朝足利をスタート…

前日光基幹林道逆打ち - その1(Jun-2018)

動機は何だろう。いやあのとき逆に切り捨てた判断はなんだったんだろう。 先月、大間々から渡良瀬川沿いをさかのぼり、草木ダムから三境林道を走ろうと思った日──突然の熱にやられサイクリングを中断してしまったけど──、別案としてルートまで用意していたの…

西伊豆・白びわ狩り - その2(Jun-2018)

(その1からつづく) (本日のマップ) (GPSログ) ◆ 食事は、僕らも調べていた。僕がいくつか目についた店と、かずみっくすが調べてくれた店をポイントとしてGPXに組み込んでいた。加えて白びわ狩り会場の農協のニイちゃんが教えてくれたさくら、松…

西伊豆・白びわ狩り - その1(Jun-2018)

(その0からつづく) 伊豆急でも1、2を争う秘境駅で降りた。稲梓駅。 でもなんだか今日はさわやか過ぎる。 この駅は夏のじりじりした暑さと内陸のむっとするような湿度に包まれているのがふさわしい。そこに列車が来ない限り人工的な音はない。遠く近くで…