自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

房総丘陵横断小径(こみち)の旅(Jan-2017)

「これ全部咲いてたんでしょうね。すごかったに違いない」 Uさんは残念そうだった。太陽が傾いて日の光はもう届かない陰、それでも空にはまだアンバランスなほどの青空が突き抜けるように広がった真冬の空のもと、一面の緑は花の落ちた水仙の葉がどこまでも…

サイクリングでハーブ茶を

初めは、大失敗だった。 僕は暑い時期でなけれはあまり飲みものを飲まないうえ、スポーツドリンクが好きじゃないから、冬にスポーツドリンクをボトルに入れてサイクリングに出かけるとほとんど飲まずに帰ってくることになる。ひと口、ふた口、五百ミリリット…

東山道で白河へ

白河へ向かっていた。 福島県の白河だ。 いにしえにはみちのくの玄関口、東北への入り口の街として今も変わらず各方面の道路が複雑に入り組みあう要衝の街だ。 栃木県からここへ向かう国道294号は江戸のむかし、陸羽街道(奥州街道)だった道。 僕はここ…

三浦半島の海岸線をゆく‐行き止まりをめぐるサイクリング(Jan-2017)

冬になると三浦半島へやって来る。 でもそれは海が見たくなるからとかそんなセンチメンタルなものじゃなく、冬は寒いからという単純な理由だ。山や北の方面の内陸はもちろん、僕の住む埼玉県越谷市だって寒い。毎朝天気予報で見るたびに東京より3度から5度…

小径(こみち)の魅力

ダイナミックな山岳道路や吸い込まれそうな海岸線、道路以外に人工物などなにひとつないという林道、そういうのも大好きなんだけど、小径も好きだ。 小径に僕の定義はなく感覚的なもの。昔からそこにあったと思われる細い道や地元道。市町村道が多いだろうか…

山と海

山と海、どちらが好きですか。 もちろん、どちらも好きです。 山は緑のなか、その先そびえる頂を越えんとする道をたどり、徐々に空に近づいていることを感じる。ピークにたどり着いて見る風景──これがまったく眺望のない峠も意外と多かったりするけれど──。…

季節とお天気とお出かけ

寒くて腰の上がらない季節である。 何度かここでも書いたことがあるけど、僕は寒がりで(おそらくけっこうな寒がりだと思う)、ゆえに冬のこの時期は極端に出かける機会が減るのだ。このブログで主に取り上げている自転車は、当然だけど外で乗るわけで身体に…

散策途中下車‐18きっぷ鉄道旅・ぐるり上信越(2)

(その1から続く) 長野から3時間近く乗ってきた飯山線をここで降りた。十日町。 (本日のルート) ほくほく線も乗り入れているこの駅ならあとの行程にも幅ができるので途中下車を決めたのだけど、もうひとつ、へぎそばを食べに行こうと思っていた。十日町…

孤高の旅人たち‐18きっぷ鉄道旅・ぐるり上信越(1)

冬の18きっぷの最終回を、鉄道旅にした。 輪行に使うのにはもってこいだし、冬の有効期間は30日間と3シーズンのなかでもっとも少ないから、チャンスを生かしてどんどん輪行に出かけたいところ。 でも僕は鉄道旅も好きで、寒がりも手伝って冬場なかなか…

青春18きっぷ

国鉄時代からの歴史あるこのきっぷはじつにシンプルだ。基本的なルールは日本全国のJR路線の普通列車をその日一日乗り放題で乗れる、というもの。 鉄道旅をする人にとって今やあまりにも有名なきっぷ、僕はこれが登場したころ、じつはほとんど利用しなかっ…

西伊豆スカイラインと爪木崎の水仙

すべての旅がいい旅だったと振り返れるのならそれは素晴らしい。そうじゃない旅だってある。つまらなかった旅、印象に残らなかった旅、つらい思いやいやな思いをした旅──そういう旅があってこそ経験値だって上がっていくし、いい旅をできたときのうれしさも…