自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

GPXファイルにGoogleマップの場所URLからウェイポイントを追加するツールを作ってみた

今回作ったもの

  GPXファイルにウェイポイントを追加するツール(ウェブアプリケーション)です。
 いわゆるウェイポイントを登録する(編集する)ツールですが、今回はGoogleマップの場所URLを使って登録するようにしてみました。

 

URL

  こちらです。こんな感じです。

  http://ncafe.starfree.jp/addwpt.php

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  ※ 地味ですみません

 

使い方

  おおまかな流れは、

  1. ルート作成済みのGPXファイルをアップロードする
  2. ウェイポイントを編集、追加(Googleマップ場所URLから)する
  3. 編集結果をダウンロードする

 です。

 

 それでは具体的に見ていきましょう。

 まずルート作成済みのGPXファイルをアップロードします。
 先のURLにアクセスするとファイルを選択する画面になりますので、編集したいGPXファイルを選んでアップロードします。僕が使うAllTrailsで作成したもの、RidewithGpsで作成したもの、STRAVAで作ったGPXファイルも大丈夫でした。Googleマップで引いたルートをMAPStoGPXで作成したものも。あと、むかしルートラボで「まとめて保存」で残しておいたファイルも問題ないようです。

(図1)

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 ファイルが読み込めたら図2のようになります。おそらくTrack Name(ルートの名称)は作成した各サービスで設定されていることでしょう。ウェイポイントがすでに登録されているファイルならば、ここで表示します。

(図2)

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  ではウェイポイントを追加していきましょう。
 「Add Waypoint」のボタンを押して窓を開けます。

(図3)

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  ここにGoogleマップの場所URL──お店でも観光スポットでも展望台でも、それこそ名もなき地点でもOKです。
 ……すみません、面倒ですが一度別画面でGoogleマップを開けてください。

 

 目的の場所を探し出したらそこを選んでください。ポイント登録されているならそのピンアイコンをクリックしてください。左側に場所の情報が表示されます。
 僕は猪苗代湖畔の「野口英世記念館」を選んでみました(たとえば、ですww)。
 表示されたら、そのGoogleマップのURLをコピーして、ツール画面の窓に貼り付けましょう。

(図4)

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「Add」ボタンを押すとウェイポイントとして追加されます。

(図5)

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 あとはどんどん追加していきましょう。落ち着けそうなカフェ、気になる雑貨屋、郷土料理の美味しそうな食堂、お土産屋さんも後半ならいいかもしれません。補給の少ないルートだったらコンビニや商店も余さず入れておきましょう。トイレや自販機も加えておくといいでしょうね。
 Track Name(ルート名称)もWaypointの名前も変更ができるようにしています。Googleマップでの登録名称が長かったりするとガーミンなどで見づらいでしょうから、自分がわかりやすい名前に変えてしまいましょう。
 各ウェイポイントの「Del」ボタンで、そのウェイポイントの削除ができます。
 ウェイポイントはルート(トラック)とは関連性を持たないので、ルートから外れる場所でも自由に登録できます。いきおい、猪苗代湖を一周するルートに富士山頂を登録することもできます(意味はないですねww)。
 ルートもウェイポイントも、名称だけはなんかしら入れておいてください。

 

 さあ保存しましょう。

(図6)

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「Save」ボタンを押せば編集結果が保存され、ダウンロードされます。

 

 

 自転車だけじゃなく街歩きや山歩き、ドライブなんかでも使っていただけます。

 

 あと、余談。


 ウェイポイントのコメントを加えられるようにしていますが、表示されるかどうかはGPSマップの機種によります。残念ながら僕のガーミンetrexでは表示されないみたい。
 それとGoogleマップから場所URLを得るとき、必ずしもピンアイコンがなくても大丈夫です。例えばどうしても曲がり損ねたくない交差点がある場合など、その場所を右クリックすると「この場所について」という情報が表示できます。下のほうに現れる住所をクリックするとそこの地点情報が表示されるので、このURLをコピーしてもらえれば大丈夫です。こんな感じ……。

(図7)

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 Googleマップはけっこう仕様が変わるので、ある日動かなくなっちゃうかもしれません。でも自分が便利に使っているので、できるだけ対応していこうと思います。

 

 ──編集途中のルートとウェイポイントを地図に表示してほしいんだけど。
 ですよねぇ。僕も見られたらいいなと思ってます。気が向いたら、やり方が習得できたら、頑張ってみます。

 ──ほかの地図の地点情報からも登録できるようにしてほしいな。
 なるほど、確かにヤフー地図とかほかの地図でもいい情報があったり、人からリンクもらったりしますもんね。考えてみます。

 ──コケるよー。なんか英語でいろいろ出てきたよー。
 す、すみません(T_T)(T_T)(T_T)

 ──ルートも修正できるようにしてよ。
 う~ん、そこはちょっと(^^;;

 ──いっそ画面内にGoogleマップ表示したら?
 それ、あえてやめときますww

 

 まあそんなとこで。

 

 それではまたいつの日か。
 ごきげんよう

 

 

◆◆◆

 

 

ところで、ルート作成について(あとがきに代えて)

 周囲がルートラボのサービス終了に一喜一憂している頃、GPSiesというサービスを使っていた僕はすっかり他人事のように見ていた。ずいぶん前から僕はルートラボを使っていなかったから。しかしながらそんな西日本の天気予報でも眺める程度の気分でいたそれからあまり時期を違えずして、GPSiesがAllTrailsに統合する(それは実質、吸収されるということだった)というニュースを知って衝撃を受けることになる。身に降りかかってきた危機だった。徐々にその内容が具体化され、GPSiesでの会員情報と作成したルートはすべてAllTrailsに移行してくれるという安心材料は得たものの、同時にAllTrailsのルート作成機能があまりに貧弱で絶望感を覚えた。吸収される前にGPSiesのメンバーにメールを送った(もちろん、英語のまったくできない僕はGoogle翻訳を使って)。AllTrailsに統合されてもGPSiesの全機能が残ってくれることに期待します、と綴った。メンバーは「あなたの心配には及ばない、この統合はGPSiesのさらなる発展になる」と書かれていた。一般論だ。
 ある日、いつものように僕がGPSiesのURLをたたくとAllTrailsのページにリダイレクトされた。かねてから、統合されたのでAllTrailsの機能を使うようにとGPSiesのトップ画面では指示されていたが、無視して使い続けていた僕は、いよいよその現実を無条件に受け入れるほかなかった。

 

 リニューアルしたAllTrailsのルート作成機能「Create Map」には、GPSiesでのアルゴリズムが盛り込まれていることを実感させた。しかしながら僕がGPSiesの持つ素晴らしき機能と称賛していたものの大半は、そこになかった。僕はあらためてGoogle翻訳を開き、GPSiesの素晴らしかった機能を列挙し、どうにかこれらを盛り込んではくれまいかと書いた。翻訳結果をメールにし、AllTrailsに送付するとおよそ12時間ののち、「あなたの考える機能は素晴らしい、ぜひ前向きに取り組みたい」との返事が来た。一般論だ。それに素晴らしいも何も、僕が考えた機能ではなく、AllTrailsが吸収合併したGPSiesが有していた機能だ。ああ、彼らはGPSiesの持っていた機能などおそらく何も知らないのだろう、そう悲しむほかなかった。
 ほかのサイトでも代用がなく、困り果てていたのがウェイポイントを設定する機能だった。もちろんRidewithGpsにもウェイポイントを設定することはできたが、ダウンロードすることができなかった。AllTrailsにはGPSiesからの引継ぎか、この機能があって使っていたのだが、ダウンロードすると文字化けするという悲しい事態だった。こればかりは頼るしかないと再びAllTrailsにメールをし、この文字化けは何とかならないかというと、返事ののち翌々日の朝に改善されていて(そう、やりとりのフィードバックはいつだって12時間の逆転だ)、日本語でダウンロードされるようになった。が、それ以外での僕の期待するGPSiesが持っていた機能は、どれも実装されることがなかった。

 

 それからAllTrailsを使い続けてはいる。が、ルート作成の使いづらさ(ふつうにいちからルートを引くぶんには問題ない)から、ルートだけはRidewithGpsを用い、そこで作成したGPXをAllTrailsに入れ、さらにウェイポイントを入れたうえでまたダウンロードするということもしている。でもアップロードは相変わらず文字化けする。トラック名も、ウェイポイントがすでに入っているものであればそれもあわせてすべて、「????????……」だ。はてなはてなはてなはてなはてな……。

 

 あと、ウェイポイントを設定するのもひと苦労だ。これはAllTrailsがよくないということではなく、どれでもそうという話。GPSies時代から大変だったし、RidewithGpsだって一緒だ。結局のところ場所や情報はグーグルマップやYahoo地図など他のサイトから手に入れるので、同じ地点を地図上で探し当ててウェイポイントを立てる。──これがなかなかの手間。RidewithGpsならベースマップにGoogleマップが使えるので多少なり楽ではあるけれど、どれにしたってGoogleマップで見た場所とルート作成の地図とで、ブラウザをひっくり返しながら位置合わせする必要があった。

 

 Googleマップの情報からそのままウェイポイントになったらいいな、って思ってた。