自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

雑記

雨の、少し肌寒い日

まさかね、僕のブログにコンタクトがあるなんて思いもしないものだから、まるで知らんぷりの放置プレイ(プレイって言葉、なにげに好きです)になってしまったんだけど、たまたま教えてもらう事があって今さらながら平謝りをすることになった。 なんでもバト…

踏切

自転車に乗っていて、踏切が鳴り出すと足を止めます。 鉦だけ聞こえて、線路がなければ、見えるとこめがけて駆け出します。 列車は思いのほか早く過ぎます。 わーっと来て、わーっと行ってしまうのです。 見送ったら、またもとの道に戻ります。 ◆ 自転車に乗…

房総方面新型車両と209系

JR東日本が房総ローカル向けにE131系という新型車両を投入するそうだ。 首都圏に初めてのE100番台形式は、新潟地区を走るE129系によく似ていて、3扉をそのまま4扉にした車に見える。2両1編成のユニットでワンマン運転対応(ただし料金収受…

輪行で行ける駅、行った駅

輪行するなら普通列車のほうが好きだ。──僕の場合。 普通列車なら乗る列車が決められているわけでもないし、乗る車両や座席も決められているわけじゃない。特急や新幹線で自転車を置く場所が確保できて席に着くことができればそれは申し分ない。気分も体力的…

旅の帰り道

こうしてただ家でじっとしていると、むしろ僕は何もできないほうだということがわかります。こういうときだからこそと精力的に片づけをしたり体を動かしたり新たな勉強に取り組んだりと、アクティブに行動している方々を目にしてうらやましくも思うのですが…

サンライズ出雲のおもいで

2018年9月。 三連休前夜の金曜日、僕は東京駅にいた。ステンレスの無機質な電車車両が行き交うホームは、その出入りに合わせて人の流れのあわただしくて、週末前夜にふさわしかった。誰もが仕事帰りで、誰もが一週間分の結果を背負っていた。それは積み…

紀行文学とか

旅とは、旅である。それはそうだ、そうでないはずがない。こんなふうに書くのも恥ずかしい。ほかに書きうる表現はないものか、じつに幼稚である。 とはいえそれはあえて書く真でもある。おそらくほとんどの人にとって、それはそうである。それ以上でもなけれ…

青春18きっぷ・春

まさかね、こんなことになろうとはね。 今回ばかりは買うこと自体も正直悩んだ。でも結局買って、4回分使った。今振り返ると、楽しかったよ。楽しませてもらった。また新しい風景も見ることができたし、心にも刻んだ。 残り1回分になってこの事態。使う気…

旅の途中

北濃へは、結果的に思えば行けたかもしれない。 こないだの長良川鉄道沿線自転車旅、計画だけは鉄道の終着、北濃駅まで走ってもいいようにしていた。あとはじっさいの時間と残った体力で、乗るべき上り列車との合流点をゴールにするつもりだった。 僕はその…

今年の雪山、今年のスキー

一度やめたスキーにまた行くようになったのが数年前。もう二度と行くこともないだろうなと思っていたところへ、近所の友人にかつてスキーをやっていたということを嗅ぎつけられ、それ以降毎年声をかけられるようになった。 でももうみずから行こうという意思…

洋食屋

外食をするとけっこうな頻度で洋食屋を選んでる。たいして値の張らない町の洋食屋である。近所でも旅先でも洋食が食べたいってなれば洋食屋を探す。その地に食べるべき名物があったとしても。どこであろうとカツ丼を選ぶ蛭子さんみたいだ。 ハンバーグ、オム…

冬とロマンスとカツオと旅と

冬が来た。冬はいい。静かでいて華やかな季節だから。夏のように賑やかで開放的で爆発的なエネルギーはともするとやかましく思えるけど、冬の質素で清楚で、そのうえにある華麗さははかなさをともなった優雅。空気が澄み、輝くものが輝き、目に届くすべての…

ハンバーガー・ハンバーガー

そういえばハンバーガーって久しく食べていなかった。 洋食のハンバーグはよく食べるくせにハンバーガーをあまり食べない。マクドナルドのハンバーガーを食べると胃もたれしてしまうからかな。でもマクドナルドのハンバーガーはハンバーガーとはまた別だ。あ…

せっかい

地図には地図記号というピクトサインが描かれていて、そこに何があるかとかそこがどういう土地であるかということを示している。地図記号のなかに鉱山を示すマークがあって、こんな絵柄だ。 国土地理院による地図記号の説明では採鉱地(さいこうち)という。…

酉の市2019

見返していたら、昨年酉の市に出かけたときもここに記事を書いてました。 忘れてた(笑)。 そしてまた、今年も出かけた。 一の酉。今年は11月8日、金曜日。 去年までに得た教訓で、遅めの時間に行くことにした。 浅草鷲(おおとり)神社の酉の市は24時…

ネガティブ・ウィークエンド

雨はやみそうにない。霧雨と小雨と弱雨のどれかを繰り返していた。僕は5分か10分おきくらいに窓に立って何度もそれを確認している。もうやむことはないであろう天気を実感しながら、もう自転車に乗ることはほぼ絶望的と思いながら。「これは無理だよ~乗…

飯士山と分断県道と林道

新潟県南魚沼市と湯沢町にかかるように飯士山(いいじさん)という山がある。この山の北側斜面のすそ野に石打後楽園というスキー場があり、南側斜面には岩原(いわっぱら)というスキー場があった。もちろんまったく関係のない、ふたつのスキー場である。が…

水郡線の臨時列車

おとくなきっぷの谷間である。 夏の18きっぷが終ると、次の冬までの長い期間、こまごまとしたきっぷを探すのがつねだ。どーんと大きなおトクきっぷがないものだから。秋の乗り放題パスっていうのがあるんだけど、じつはこれ買ったことがない。JR全線の普…

雑誌・中古車情報と林道

かつて中古車情報っていう雑誌があった(はず)。たぶん正式には「月刊自家用車 別冊中古車情報」とかいう名前で、そうはいいつつこちらも定期の月刊誌として刊行されていた。 こんな雑誌を毎月買ってはむさぼるように読んでいたのは、免許を取り、何のこと…

週末どこへ出かけようか

僕はサイクリングに出かけるにあたり、わりとルートを厳密に引くほうだと思う。ここでも何度か書いたとおり、「ルートの物語性」を思い描き、それを大事にしながら組み立て、風景や展開を想像してルートを引いている。できあがるころには、細かな路地一本に…

最終カードは切らない

「大手町君っ、また──」 任パト(任意パトロール)からカナエが本部基地に戻ってきたとき、すでに大手町も自席のモニターで状況を把握していた。「ああ、今週末だろ。今見ていたところだ」「そう。また、週末だけが雨の予報になったわ。街も騒ぎになり始めて…

今年もよろしくお願いします

いつもお読みいただいているみなさま。たまたまお立ち寄りいただいたみなさま。 旧年中、本当にありがとうございました。 自転車をはじめ、わたくしにご一緒いただいたみなさま、ご一緒できなかったみなさまも、大変お世話になりました。 昨年もいい一年だっ…

京成電車はどこの駅まで先行するか

京成沿線での仕事を取り、京成電車に乗って通う機会を得た。プライベートを含めてもなかなか乗ることのなかった鉄道なので、興味を持ちながら通勤している。 まずすぐに気付いたのが、列車種別の「普通」と呼称の「各駅停車」。ああこれ東武と同じなんだって…

旅と食事

偏食ではないのだけど、食事は偏るほうかもしれない。食にこだわりがなく、それがゆえ旅に出ても、わざわざ食の情報を集めたり、土地々々での名物を選んで食べたりすることがあまりなくて、どこへ行こうとふだんと変わらないようなものばかりを食べるので、…

発見ともの忘れ

地図を見ていてぞくぞくするような瞬間っていうのが、思いもかけない場所と場所とが道でつながっていること、それを発見したとき。 それがゆえに自転車に乗っているっていうのは過言じゃなくて、自分のインタレストのなかでけっこうな高い比率を占めると思う…

まちの洋食屋──市道となったかつての幹線道──

まちの洋食屋が好きだ。 多くは古くからある店で、個人店の割合も高い。個人店だと今や年齢も高くなっていて、老夫婦でやっていることも少なくない。想像するに、最近始めた洋食屋であれば大なり小なりチェーン店がどうしたって多いし、若い人が個人店を始め…

酉の市

取り立てて信仰心があるわけでもなく、すがるほどの神仏を求めているわけでもないのだけど、なぜか毎年毎年、酉の市には来るようになった。もう習慣のようなもの。 会社員をやめるときに、「商いに恵まれますように」といった軽い気持と、「なんか知らんけど…

この旅にストーリーはあるか

ここのところの変わりやすい天気に押されていたこともあって、旅に出ようとしても直前に計画変更することが多かった。出向く先を180度違った方向にしてみたり、前日の夜になってルートを引き直したり。 もちろん急ごしらえだっていいのだ。あわてて作った…

東武鬼怒川線の乗りづらさ

この前のサイクリングで川俣温泉から山王林道へ出かけたとき、行きの東武電車を下今市で降りた。 結果的にここから県道で大笹牧場を抜け、旧栗山村の黒部ダムへ抜けたのだけど、これは輪行で降りた駅が下今市だったからだ。大笹牧場に好んで上りたかったわけ…

梅雨明け

関東甲信地方の梅雨が明けた。 なんでも平年より22日も早いんだとか。 それよか梅雨に入った印象すら薄かったけど。 まあお天道様のやることに口出ししても仕方ないし、何が変わるわけでもないから、事実を事実として受け止めよう。渇水だとか、そうであっ…