自転車旅CAFE

自転車を中心とした、旅のエッセイ

情報収集

週末のサイクリングに一緒に行きたいと声をかけられ、僕はもちろんどうぞ、一緒に行こうと答えた。自分の子どもとほとんど年の変わらない青年に一緒に行きたいといわれるのはどう頭をひねったって不思議なことで、その動機にたどり着けないのだけど、せっか…

寒がりシューズカバー

冬、シューズカバーが手放せない。これを靴の上にかぶせるということは、面倒で大変なばかりだけど、手放せない。仕方がないよ、寒がりなんだから。 そんなわけで冬になれば引っ張り出して使っているシューズカバーがいよいよぼろぼろになってしまった。いや…

ルートという物語をときには完全享受してみよう

国道を、全線走ってみようと思った。 ──いや、今に始まったことじゃないし、国道県道含めて何度かやったことがある。 また、あらためて思った。 ◆ もともと僕は自転車で走ることと同じくらいルートを作ることが好きで、いい過ぎかもしれないけれど、作ったル…

千葉里道散策から海へ(Jan-2019)

千葉市というところは県庁所在地であり政令指定都市であり、それでいながらふんだんに自然や里が残っている市だ。さいたま市だって見沼田んぼっていう自然と里を残した場所があるといえばそうだけど、規模とその深さが違う。 里をゆく道をたどって行こう。そ…

線路沿いを自転車で散策する

列車に乗って窓の外を眺めていると並行する小道に興味を覚えたりする。それは輪行しているときだけじゃなくって、鉄道旅をしているときももちろん、ただ用事があって鉄道に乗っているときも。さすがに日々の仕事で使うような通勤の電車はさておいても、窓の…

栃木県南の眺望と駅前ラーメン(Jan-2019)

好きな駅で降りるっていうのは気分がいい。 もちろん輪行サイクリングは汽車旅や駅を目的にしているわけじゃないから、毎回毎回好きな駅を選んで降りるってできるわけじゃない。駅などサイクリングのルートによって決まるのだから。 今日は、好きな駅で降り…

りんりんスクエア土浦

つくば道にサイクリングに行った日、輪行下車駅を土浦にしたので、りんりんスクエア土浦なる施設に立ち寄ってみた。 りんりんスクエア土浦とはいわばサイクリング拠点となるサービス施設で、去年ウェブやツイッターで名前を目にする機会が多かった。 てっき…

つくば道・八郷(Jan-2019)

参詣道づいているわけじゃなくたまたまなのだけど、つくば道に行ってみようと思った。道はふもとの北条のまちから一里、4キロで中腹の筑波山神社に至る、江戸時代の参詣道である。 さらに今日は筑波山系の縦走ルートに行ってみようと思ってた。 つくば道か…

中伊豆南下縦断(Jan-2019)

国道414号がふたつに分かれる。直進は現道・新天城トンネル、左は旧道天城隧道だ。その分岐で静かな坂道の旧道を見上げた。今日は旧道をあきらめることにする。そう決めた。天気が悪いこと、寒いこと──。行けないことはないと思う。少しだけ残念、でもお…

愛知・三重へ(その2)(Jan-2019)

(その1から続く) 僕自身がルート作成に関与しないサイクリングをするのはいつ以来だろう。今、ガーミンに表示させているルートは、今回の旅のきっかけになった、ひみよし (id:himiyoshi)さんが作ってくれたものだ。なんだか新鮮。ただ、自分で引いていな…

愛知・三重へ(その1)(Jan-2019)

(その0から続く) 午後1時。 武豊駅で僕は自転車を組む。 駅は、終着まで乗ってきた少しの客がいなくなってしまうと、僕と、迎えでも待っているのか庇の下でずっと立っているおじさんとのふたりだけになり、車通りもまったくないから、いたって静かだった…

愛知・三重へ(その0)(Jan-2019)

西へ向かおうと思ったのはシンプルな発想だった。僕はこの冬の18きっぷを手に、しかしながらその用途に苦慮していた。それは冬の寒さに打ちのめされていたから。僕がこれまでより寒さに弱くなったのか、それとも今年の冬が例年より寒いのか、よくわからな…

今年もよろしくお願いします

いつもお読みいただいているみなさま。たまたまお立ち寄りいただいたみなさま。 旧年中、本当にありがとうございました。 自転車をはじめ、わたくしにご一緒いただいたみなさま、ご一緒できなかったみなさまも、大変お世話になりました。 昨年もいい一年だっ…

海を渡る道

この前、日立に向けて走ったとき、もともとは計画していたルートがあった。 国道6号、日立バイパス。 この道である。 日立に着いて、駅までのアプローチに、わずか1キロ余りの遠回り。 でもじっさい走ったその日のサイクリングは、途中何度も止まっちゃ、…

烏山から日立へ(Dec-2018)

橋は周囲に類を見ない。町のシンボルに思えた。周囲からは浮くほどのテンプテーションさえ放つ斜張橋が高く、架かる那珂川をのぞき込むとすくみそうだ。路面でそんなに高いのだから、橋を支える真っ白な主塔は果てしなく高かった。それがまたシンボル然とし…

そうだ、アキュムに乗ろう

またも天気に恵まれないとは。 伊豆に、行きたかった。暖かいし(想像)。それと、枯れた細野高原の風景を見に行きたいと思った。ルートを引いて、列車の乗り継ぎを調べた。でも、雨になった。唯一低い降水確率と晴マークを出していたtenki.jpさえ、週末が近…

上総内陸から竹岡ラーメンへ - 後編(Dec-2018)

(前編から続く) 引いたルートの道がなかったから、僕らはそこにある案内標識──と呼んでいいものなのだろうか──にしたがって右に下ることにした。これから向かう養老渓谷の文字がそこに書かれていたからだ。左側なんか読めやしない。左側の字を当てようとO…

上総内陸から竹岡ラーメンへ - 前編(Dec-2018)

僕が前を走るO君の背に投げた言葉は向かい風にかき消されてしまったみたいだ。もう一度タイミングを狙って叫ぶ。「この先の橋を渡ったところで写真撮りたいんだけど」「なんすかあ?」 声の切れ端だけは届いたようで、要領は得ないんだろう、聞き返してくる…

日の沈まない海という風景

僕が自転車で走るルートを作るとき、いつもストーリィを見立てて引いている。小説を書くように、と何度かここで書いたかもしれないけど、そんな感じ。ただ小説と違うのは、ストーリィが、自分が作り上げたものですべてじゃないという点。引いたルートがすべ…

京成電車はどこの駅まで先行するか

京成沿線での仕事を取り、京成電車に乗って通う機会を得た。プライベートを含めてもなかなか乗ることのなかった鉄道なので、興味を持ちながら通勤している。 まずすぐに気付いたのが、列車種別の「普通」と呼称の「各駅停車」。ああこれ東武と同じなんだって…

旅と食事

偏食ではないのだけど、食事は偏るほうかもしれない。食にこだわりがなく、それがゆえ旅に出ても、わざわざ食の情報を集めたり、土地々々での名物を選んで食べたりすることがあまりなくて、どこへ行こうとふだんと変わらないようなものばかりを食べるので、…

伊豆大島三原山、あと海岸線とか(Dec-2018)

そういえば天気予報を追跡してなかった。 東京・竹芝に行った。船が取れた。そのまま乗った。 朝になって、東京都大島町の予報がくもりマークになっていることを知る。それまでの週間予報じゃずっと晴れマークだったのに。 今回は島を一周するつもりがないか…

寒さとウィンドブレーカーとカメラと

いつもいつも寒いときの服装は悩んでばかりで、何を何枚どう着るのかをぎりぎりまで決められないでいる。これが暑い夏だったら1パターンしかないからお気楽このうえないのだけど、ひとたび長袖が必要になると事前準備がままならなくなる。寒いのが平気な人…

東武矢板線跡・荒川源流(Nov-2018)

もともと車内の暖房は弱くて輪行中もずっと寒いと感じていた。でもいざ駅のホームに降り立ってみるとそれどころじゃなくて、その空気に震えが首筋から足の先へ一瞬で駆け下り、この先の一歩を踏み出すことさえためらうほどだった。冬がいよいよ来たんだと思…

発見ともの忘れ

地図を見ていてぞくぞくするような瞬間っていうのが、思いもかけない場所と場所とが道でつながっていること、それを発見したとき。 それがゆえに自転車に乗っているっていうのは過言じゃなくて、自分のインタレストのなかでけっこうな高い比率を占めると思う…

身延山久遠寺とみのぶまんじゅう(Nov-2018)

高速を飛ばす。快適に。 圏央道から中央道へ。日曜日の午前中、下り線は快適に流れていた。 ◆ そもそも知人夫妻との用があった日だった。しかし知人奥さんの親戚に不幸があり、ふたりは急きょ奥さんの実家のある鳥取に帰ることになった。予定は延期すること…

まちの洋食屋──市道となったかつての幹線道──

まちの洋食屋が好きだ。 多くは古くからある店で、個人店の割合も高い。個人店だと今や年齢も高くなっていて、老夫婦でやっていることも少なくない。想像するに、最近始めた洋食屋であれば大なり小なりチェーン店がどうしたって多いし、若い人が個人店を始め…

熱海峠・駿河湾(Nov-2018)

熱海峠に行こう。 行先に伊豆方面を選択した自分の行動を客観視すると、寒くなってきた、冬が近づいてきたんだなと思う。寒さに弱い僕は、寒くなると暖かい(と感じている)土地を目指すようになる。もとを正せば今日は、手持ちの小田急株主優待乗車証を使い…

酉の市

取り立てて信仰心があるわけでもなく、すがるほどの神仏を求めているわけでもないのだけど、なぜか毎年毎年、酉の市には来るようになった。もう習慣のようなもの。 会社員をやめるときに、「商いに恵まれますように」といった軽い気持と、「なんか知らんけど…

登坂行程時間のめやす ──山越えのある行程計画のために──

今度走ろうとするサイクリングで、峠に向かおうと考えたとき、計画コースのなかに山越えが含まれたとき、ふと不安に駆られることがある。「このコースを一日で走り切れるだろうか」 あるいはそもそも、「この上り坂をこの日、上り切れるだろうか」 といった─…