自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

雑誌・中古車情報と林道

かつて中古車情報っていう雑誌があった(はず)。たぶん正式には「月刊自家用車 別冊中古車情報」とかいう名前で、そうはいいつつこちらも定期の月刊誌として刊行されていた。 こんな雑誌を毎月買ってはむさぼるように読んでいたのは、免許を取り、何のこと…

週末どこへ出かけようか

僕はサイクリングに出かけるにあたり、わりとルートを厳密に引くほうだと思う。ここでも何度か書いたとおり、「ルートの物語性」を思い描き、それを大事にしながら組み立て、風景や展開を想像してルートを引いている。できあがるころには、細かな路地一本に…

行けるの? それとも行けないの?

地図を見ていると思わずゾクッとする道がある。 サイクリングのルートを作っているときなんかに見つけてしまうと、ルートを引くよりもその道の情報をほうぼう探してしまい、いつまでたってもルートを作り終えないなんてことになる。あるいは目的地探しにツー…

赤城南面千本桜

赤城山から下ってきた道の途中、ルートを引いているときに「千本桜」の文字を目にした。はじめ、別の県道でルーティングしていたのだけど、何となくその文字に惹かれ、いささか他の道より心もとない、一本の直線路に引きなおした。 確かに桜が咲けば多少なり…

利根川の原風景と赤城山(May-2019)

ああ先週も乗ったなあと高崎線から上越線へ。なにをしているんだいったい、という気にはならなくて、同じ方面同じような場所に立て続けに行くっていうことが僕にはけっこうあって、全然気にしない。むしろ先週と同じ乗り継ぎは印象が残っているし勝手がわか…

下ハンが握りづらい方へ

僕は坂を下るとき、下ハンを握っています。 下ハンってのもまた俗な言葉ですが、ドロップハンドルのアーチ下側ですね。乗っている方には説明も不要と思いますが。 僕が下ハンを握っているのは、前傾を深くして空気抵抗を極限までそぎ、高速で走るためではあ…

利根川源流めぐり(May-2019)

坤六(こんろく)峠という峠がある。群馬県北、県道63号水上片品線が町界で越える峠である。以前から訪れてみたいと思っていた場所で、でもなかなか行けずにいた。いろいろな踏ん切りが必要な場所だった。たとえば、その日のルート長がそれなりに長くなる…

ビワイチ(May-2019)

そもそも僕が自ら〇〇イチなどという達成目的のサイクリングを計画するということはまずなく──どこかの島に出かけたり、湖をめぐろうとか、結果的にルートが一周になることはあれど──、したがって琵琶湖を一周したいなどという発想で事が始まるのは、他人(…