自転車旅CAFE

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マイ輪行ノウハウ - 薄く収納し、自転車をきちんと立たせる

 ごくまれに、僕が輪行のとき収納しているようすを見て、「えっ!?」といわれることがあります。輪行ばかりするので、そのなかで編み出した自分なりのやりかたなわけですが、輪行袋のメーカーはこのやりかたをしません。説明書にある内容とは違いますが、ごくわずかですが「このやりかたいいよ」といってくださる方がいて、紹介したら? ともいわれたので、あくまで僕自身のやりかた、、、、、、、、、、、、 ということでメモ代わりに書いておきます。

 

 ちなみにこれは、エンド金具を使って立てて入れる、「縦型輪行袋」での輪行パッキングでのお話です。

 

 縦型輪行袋を出しているメーカーはいくつもあります。構造上エンド金具が必要になるのですが、それを出しているのはオーストリッチとタイオガだけかな。それほど詳しくなくてすみません。
 商品説明の写真や取扱説明書には、たいていこうあります。

  1. 自転車の両輪を外す
  2. フレームのリアエンドにエンド金具を付け、サドルとエンド金具でフレームを立てる
  3. 立てたフレームの両側に車輪を置き、紐(ベルト)で止める
  4. 輪行袋に収納する

 じっさいは3.と4.とのあいだにフレームに肩紐をかけたりするわけですが、そこはメーカーにより若干差があるっぽいので割愛します。

 

 僕がやっているやりかたは3.だけが異なります。

  1. 立てたフレームの片側、、に車輪(両輪)を置き、紐(ベルト)で止める

 

 そんな感じ。
 そしてそれがこんな感じ。

 

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 メーカーの取説を無視して使ってるわけですが、僕はこちらのほうが運んでいるときに安定します。車輪をフレームの両側に置くという、メーカーの取説にある入れかたが単に下手なだけかもしれません。
 車輪を置く位置は、ハンドルを曲げる側です。
 車輪を留める紐は、車輪上部とフレーム(ダウンチューブ)、車輪中ごろ(片輪だけ)とクランク、反対側の車輪下方(これも片輪)とサドルにそれぞれかけていますが、これも好きなところに必要に応じてでかまわないと思います。
 電車の大きな揺れならさすがに倒れますので固定は必要ですが、東武線はいつも意外と平気です。小田急も経験上は大丈夫そう。JRはだめですね、ブレーキが。路線によってはポイントへの進入速度も。あと京急もだめだろうなあ、輪行したことないけど。
 駅のホームで待っているときにも倒れることはありません。風が吹くこともあるでしょうから、そうなると輪行袋自体が帆の役割をしちゃうので、固定なり押さえるなりはしておいたほうがいいと思いますが。

 

 

 僕は輪行のとき、この縦型の輪行袋も使いますし、前輪しか外さないコクーンも使います。逆さにするやつも持っています。それぞれに優劣があると思っているし、どれだから面倒とかも特にないです。楽だからという理由でコクーンを使うということはなく、乗る路線(来る車両)で使い分けています。

 

 そもそもこの片側車輪収納をやり始めたのは、いちばんにはどうやっても安定して立てられなかったからなのですが、もうひとつ、輪行袋の厚みが出ることを嫌っていたからでした。
 コクーンはよくその大きさが指摘されますが、フレームと別に収納している車輪がひとつしかない、、、、、、、、、、ことによる「薄さ」って強烈なメリットだと思っています。コクーンはそのままドーンと置けば場所も取りますが、自分が立ち、輪行袋も立てて持つことで専有面積(バスケでいう「シリンダー」って、しっくりきますね)が少なく済むんです。そのとき、輪行袋の厚みが薄いというのはストレスがずいぶん軽減されるのです。
 両輪を外す輪行袋──縦型にせよ、逆さ置きにせよ──を使うとき、この厚みをいつも気にしていました。そこで片側に両輪を収めてみたら、折り曲げたハンドルとそう変わらないスペースで入るのですね。そして不安定な輪行袋とは、たいていハンドルを折った側に倒れようとしますから、そちら側に一輪より二輪の車輪で踏ん張れる収納方法のほうが安定します。
 オーストリッチのロード220のように袋の両側に車輪収納の間仕切りが付いているものもありますが、それがあるないにかかわらず、僕はこのやりかたでフレームと車輪を括り、袋にストンと入れてます。かつてロード220を使っていたときも車輪収納の間仕切りは使ってませんでした。

  

 今回、あくまで僕のやっている輪行ってことでご紹介しました。特段、人に勧めているものではありません(じっさい、一緒に縦型で輪行パッキングしている人に「これいいよ、やってごらん」とかいうことないですし)。

 

 ※輪行袋が小さい(自転車がギリギリで入るような)場合、この収納方法では入らないかもしれません。

 

 

 余談ですが……。
 せっかく3タイプの輪行袋の話が出たので、僕の経験談など。
 輪行収納の速さで言うと、両輪外しで逆さ置きのタイプがいちばん速いです。
 前輪しか外さないコクーンのほうが早く思えるかもしれませんが、あれ、袋がぎりぎりなので袋収納がなかなか大変なのです。あと、フレームへの肩紐かけって意外に時間がかかります。これがあなどれません。これは縦型も同様。
 逆さ置きタイプはたいてい、外の袋にベルトをかけるだけなので、フレームにいちいち通して、袋に穴から通して、とやるより確実に速いんです。僕が使っていたのはウィザードやあさひのやつです。
 この点を考えると、「肩紐使わないんだよね」って人はずいぶん時間短縮できるだろうと思います。ただフレームをじかに持つって僕は重たく感じてしまってダメなようです。あと、最初からバッグのように持ち手が付いている、グランジのキャリーって収納めちゃ速いだろうなって思ってます。使ったことないけど。

 

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 マイ輪行ノウハウシリーズ

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