マイ輪行ノウハウ - エンド金具がずれたり動いたり
引き続き、輪行に関して僕がふだんやっている独断のやり方のご紹介、小ネタシリーズです。
縦型収納の場合、エンド金具が必要です。リアエンド、つまりリアディレーラーがついている箇所を下にしようというのだから、どうしたって保護具がいりますよね。
このエンド金具、意外としっかりしていなくて、動いてしまうことがよくあります。外れてしまうこともあります。
じっさい僕も、いざ到着して輪行袋を開けてみると、中でエンド金具がぐにゃっと90度曲がってしまっていて、実はリアディレーラーが自転車を支えていたなんていう、想像も恐ろしいことが何度もありましたし、車内で輪行袋を床に置いたら“カシャッ”といってエンド金具が外れてしまった──もちろん見えないのでわかりませんが、明らかにそうだろうとわかるわけです──ことも何度か。そのあと輪行袋を肩から提げて歩いても、エンド金具が中でカシャカシャと宙を舞っているのか音を立てるわけです。ああ恥ずかしい。
輪行袋を駅のホームに置く、あるいは車内で場所を決める、そうしたあと、外から手でエンド金具が正しい位置で立っているかを触って確認しています。必ず。少しずれていたら垂直の位置に直してあげる。それはやってあげるのがいいと思います。角度がずれてしまうときって、たいてい徐々にずれて、それから少し斜めになったときに一気にぐしゃっと90度行くようですので。
さて、エンド金具を付けるとき、手のひらに穴が開いてしまうんじゃないかってくらい、ねじを強めに締め、クイックを倒しているのにもかかわらず、エンド金具が動いてしまったり、付けたそばからゆらゆらすることってあるかと思います。
そのとき、クイック側のナットの溝をぜひ確認してみてください。
クイック側のナットには、クイックを倒した時に
このえぐりの溝にクイックのラウンドがうまくはまっているか、確認してみてください。はまっていないと、輪行中にラウンドがきちんと溝にはまって、かえってゆとりができてしまい、締めたはずのクイックはゆるんでしまいます。
こういうふうになります。こうなっていればオーケー。
これがえぐりの溝にラウンドがはまっていない状態。
これ、あとで動いてラウンドがうまいことはまっちゃうと当然ゆるみますし、そもそもこの状態はしっかり締まりません。
ホイールのクイックはずれること少ないんですけどね(笑)。どうしてもすべて抜ききって、また通しなおす輪行袋のクイックはずれがちなようです。
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またまた余談。
縦型輪行袋でエンド金具をつけるとき、後ろ変速をローにし(車輪を外すときはトップにする、トップじゃないと外せないです、もちろんはめるときも)、チェーンをエンド金具のパイプのあいだを通すっていうのがありますが、僕はどっちもやってないです。なぜなら、面倒だから。あと、エンド金具のパイプがチェーンの油で汚れるから。それだけなのですが、やらなくて困ったことがないので。
ローにしたほうがディレーラーが内に入るので安全ですが、僕の場合、両輪をディレーラー側に置いて輪行袋に収納しているので、まずディレーラーが外側になることがない(車輪が外になっている)です。
──両輪を片側に寄せて収納する輪行方法は「マイ輪行ノウハウ - 薄く収納し、自転車をきちんと立たせる」をご覧ください。
それとトップ位置はチェーンテンションが低いのでチェーンが暴れやすいのも事実です。輪行を終えて到着して、袋を開けるとまれに(ほぼないです……今まで一度あった程度)チェーンがチェーンリングから外れてしまっていたことがありますが、それもチェーンを掛けなおせばいいだけのことですので。
まあ、ばらすときに変速をアウター&トップにして車輪を外して後ろだけローに変速して、組み上げるときにまた後ろをトップにして車輪をはめてっていうのが面倒なだけなんですけどね。
(追記:2019-04-02)
はてなブログ仲間のうしるきゅん(漆うしる (id:UrushiUshiru))が、わかりやすい輪行パッキング&組み上げの記事を書いていました。そして、金具が動いたり外れたりしたことはこれまで一度もないそうです。掲載を快諾してくれました。順序だてて写真で説明してくれていますので、参考にしてみてください。
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