自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

サイクリングと時計

 サイクリングに出かける日は、腕時計をしていない。
 むかし、好きで使っていたスウォッチクロノグラフを自転車に乗っていて壊してしまってから。
 確信ではないけど、自転車のハンドルから手を通して伝わる振動のせいだったって思ってる。ほかに記憶にない原因があるかもしれないし、製品の個体差もあるかもしれないけど、そうだと思っていて、それから腕時計をしなくなった。特にアナログ時計は機械式にせよクオーツにせよ、絶対にしないことにした。

 

 時計は、メーターに表示をさせて、メーターを外した今はガーミンetrexに表示している。だから走っているさいちゅうはそれを見ればいい。
 走っていないときは、かつてはガラケーの、今はスマートフォンの時計を見ている。

 

 これで事足りてる。まああえて必要ないってことだよね、腕時計。

 

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 でもね、このときばかりは欲しいって思うのが、輪行のパッキング時。
 何分の電車に乗るために、パックして改札通って階段、それから乗るべき車両(号車)──、そんなことを計算しながら動いていると、時間が見たいって思う。
 輪行となればガーミンの電源は切ってしまっているし、スマートフォンをいちいちポケットから出して、電源入れてっていうのは、なかなかのタイムロス。たとえワンボタンであれ。

 

 結果として、今は「時計など見ずにやり切る」ってしてるけど、確認しながら動きたいって思うことがやっぱりあるんだよね。──もっともギリギリの時間で輪行ってときくらいだけど。

 

 

 この前、朝出かけるとき、予定の電車の発車5分前に駅に着いて、パック→階段上り→改札→階段下り→乗車という工程がとっても微妙だったことがあった(この日はコクーンを使ったんで、行けるんじゃないかと思った)。
 そもそも家を出た時点で無理があった。結果的に乗ることができなかったんだけど、乗り逃した電車の後続は1時間後で、その場でサイクリングの行き先さえ変えた。そうなると使うきっぷも変わるし、改札に入ってからだと遅いんだよね……。
 このときは、改札に入る前にもうホームに電車が来てしまっているのが見えたので、ここで力尽きた。ゆえに行き先変更もできたのだけど、いつだって改札外から電車が見えるわけもなく、あるいは改札には入ったものの、電車までたどり着けずに発車されちゃうことだってあるだろうし……。そうなると途中途中で時間を確認できる腕時計があるといいなって思うんだよなあ。
 激安デジタルを物色してみようか。

 

 本当に、輪行でパックしているときだけなんだけどね。