僕が前を走るO君の背に投げた言葉は向かい風にかき消されてしまったみたいだ。もう一度タイミングを狙って叫ぶ。「この先の橋を渡ったところで写真撮りたいんだけど」「なんすかあ?」 声の切れ端だけは届いたようで、要領は得ないんだろう、聞き返してくる…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。