いよいよGPSiesがAllTrailsに吸収され、でも使い続けなくちゃならないから何とかするツールを作った
ある日、いつものようにルートを引こうと、それまで使い続けていたGPSiesにアクセスすると、ページは有無をいわさずAllTrailsへとジャンプした。あ、いよいよ来てしまったか──そう思った。
僕が利用していたルート作成サイト、GPSiesは昨年夏、AllTrailsと統合すると発表した。事実上の吸収あるいは買収だった。
僕は落胆し、それでもそのXデーといわれていた8月15日を過ぎても何事もないようにアクセスでき、ルートを引くことができ、保存すれば自分のライブラリに保管され、GPXファイルをダウンロードすることができた。僕はやっぱりこの使い勝手がいいからと、経営や運営やビジネス面はともかく機能は今あるGPSiesをこのまま残してはもらえまいか、とメールした。
「彼らはGPSies機能に非常に興味があり、GPSies機能を改善することを計画しています。それがうまくいくまで、それがあなたがGPSiesで何ヶ月ものあいだ使い続けることができる時間です。待ってみて」
クラウスというメールの相手はそう返事をくれた。
そう、何カ月ものあいだ。
AllTrailsはGPSies機能を改善することに成功したんだろう。統合されると発表したときはメールが来たし、Xデーは8月15日ころだろうということはツイッターあるいはフェイスブックで何らかのインフォメーションがあった。しかしながら今回は、少なくとも僕が知る限り何のインフォメーションもないまま、アドレスバーに入れたgpsies.comのURLがalltrails.comにリフレッシュされた。
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取り急ぎ引かなくちゃならないルートがあったので、慣れないなか悪戦苦闘しつつ、僕はAllTrailsでルートを一本書き上げた。GPSiesの頃と同様、ウェイポイントも入れることができた(ここが最も要領を得ずまごついた箇所だった)。
早速GPXファイルをダウンロードし、自転車でも歩きでも使っているガーミンetrexに入れた。そこで困った点。どうにもならないというほどじゃないのだけど、さすがに苦しい。大きくいうとこの二点だ。
- ルート名が入っていないせいか、etrex上でのルート一覧で単に「軌跡」と表示される
- ウェイポイントが英文字化、いや英訳?されてる??
ルート名が「軌跡」じゃふたつ以上入れたときにもうわからないし、ウェイポイントが英文字化してしまうのもねえ……。「日光街道本通の道標」って入れたものが「Signpost of Nikko Kaido main street」とか、「
ともかく、ルート名が入らないっていうのは困りものだったので、その場はGPXファイルを手で直したのだけど、のちのちのことも考えて、それを入れるツールを作りました。
AllTrailsでダウンロードしてきたGPXファイルをアップロードして編集します。
ルート名はファイル名にも使われるmetadataタグにあるnameをデフォルト使用します。でもこうしたいなって思ったときに変更できるよう、入力域にしました。内容を修正すれば変更して保存します。
ついでというか、ウェイポイントをさすがに日本語に翻訳してもろくなことにならないことが想像できるので、 全ウェイポイントを入力域とし、ダウンロードしてきたときの表記をデフォルトとして使いました。日本語にするならここでできます。
ひととおり入れ終えたところで「それでは変換しましょう」ボタンを押してもらえれば、内容に基づいたGPXファイルを作成して自動的にダウンロードします。ファイル名はルート名+「_etrx」にしています。
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僕がガーミンetrexを使っていることからetrex用のGPXファイルであること、ルート作成にAllTralsを使うことから、きわめて個人的需要。そのふたつを満たす人ってどれだけいるんだろう。あるいは役に立つ人は皆無かもしれなくて、はたとそれに気づいたときWEBで作ったことにむなしさを覚えたものの、まあでもそれはそれ、自分用途で使えばいいかなと。
そんなこともあって、あくまで自分環境向け。動作はEdge、Chrome、Firefox、Operaあたりで確認はしたのですが、その程度です。IEは動くのかなあ。
※ファイルはUTF-8で出力しています。日本語版(Jの付くモデル)はSJISじゃないとならないと聞いたことがあるので、日本語版には使えないかな(変換すればいいのかもしれないけど)。
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先ほどの日光街道のGPXはこんなふうにウェイポイントに日本語を入れなおしてみた。あとは「それでは変換しましょう」ボタンで保存。
ようやくAllTrailsでルートを引くことにも慣れつつある。これでしばらく乗り切れるといいな。