自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

京成電車はどこの駅まで先行するか

 京成沿線での仕事を取り、京成電車に乗って通う機会を得た。プライベートを含めてもなかなか乗ることのなかった鉄道なので、興味を持ちながら通勤している。

 

 まずすぐに気付いたのが、列車種別の「普通」と呼称の「各駅停車」。ああこれ東武と同じなんだって思った。列車での表示、駅での時刻表、停車駅案内など目にするものはすべて「普通」表記なのだけど、放送では「普通」を使うことがない。すべて「各駅停車」で統一されている。東武もむかしっからそうで、今でも気持悪さはある。小田急や東急みたいに各駅停車というなら表記も「各駅停車」だの「各停」だのしてしまえばいいのに。あるいは京急のように放送もすべて「普通」で統一するとかね。
 これが東武以外にもあったとは。驚き。京成はすべて肉声での放送で、自動放送は使っていないけど、車内、駅、みな同じだから、こう社内マニュアル化されているんだろうね。「普通」は列車種別の名称であり、「各駅停車」は運行形態をあらわしているって意味あって使い分けているのかもしれないしね。
 でもまあこれはいいや。東武でもうさんざん慣れたし。それにそもそも「普通」って列車種別って何なのさってのはあるから(笑)。それをいったら古く国鉄までさかのぼらなきゃならないね。

 

 加えて気づいたのが、今度の列車がどこまで先に行けるかの案内だ。なにがし駅まで先行しますって、東武にはない親切放送でありがたいなと思う(東上線はやっているとか? 同じ東武とはいえ両線別会社のようなところだから面白い)。
 今度来る普通が後続の特急よりも早くどこまで行けるか、今止まっている快速が次に来る快速特急よりどこまで先に行けるか(快速と特急と快速特急ってあるのがまたこんがらがる……)。乗るべきか待つべきかの判断がつくからうれしい案内だと思う。
 しかし、またまた個人的な、ではあるけれど……。
 青砥駅で上り普通電車を待っている。そのあとには特急上野ゆきが続く。そのとき、
「今度の各駅停車は千住大橋まで先行します」
 と、放送される。

 

 特急は青砥の次、日暮里まで通過する。普通はこの区間中唯一退避線のある千住大橋駅で特急退避、つまり通過待ちをするのだ。停車駅と運行内容はこんな感じ。

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 確かに、普通電車が先に行くのは千住大橋までで、そこから先は抜かした特急が先に走るんだけど、町屋と新三河島には止まらないんだよね、特急。
 これって鉄道システムというか運転業務的にいえば、つまり線路上を物理的に見れば「千住大橋まで先行」なのだろうけど、それはあくまで鉄道会社目線であって、利用者目線でいったら「新三河島まで先行」じゃないのかなあ。町屋や新三河島まで行きたい人が、この案内放送を聞いて、なるほど早く着けるのかと後続の特急を待っちゃったりしないんだろうか。気づいたら日暮里だよね……。
 まあねえ、こういうののマニュアル化ってとても難しいってわかってるけど。自分も仕事で同じような押し付けをいっていることも否定できないし。

 

 京成沿線の方にとっては当たり前の話であり聞き飽きた話なんだろうけど、新鮮だったものだから思わず書いちゃいました。