自転車旅CAFE

自転車を中心とした、旅のエッセイ

涼感素材とか

 気温が20度を超えるくらいになると、だいたい夏仕様の服装になる。最高気温が20度ではなくて日中の気温で9時くらいから超えるようならとか、まあわりとゆるい判断なんだけど。僕の場合基本的には寒がりのほうだから、日中の時間別気温推移を見て、これは暑いなあと思うときに夏仕様を選んでる。

 

 夏仕様になるとここ5年くらいはもっぱら、涼感素材のアンダーウェアを着ている。着るだけで涼しく感じる不思議な服。最近じゃふだん着の肌着なんかにも使われてて、涼感素材がすっかり浸透したんだなあって思う。
 涼感素材って本当に涼しくって(しかも年を経るごとに高機能になっていく)、着た瞬間ヒヤッとするし、走っていてそれでも暑いときは水で濡らすと一気に冷える。さらにそのまま走れば蒸発の気化熱でからだにたまっていた熱も放出してくれる。乾くまでも一瞬だ。もうこれは魔法。
 涼感素材のアンダーウェアは、大半が夏に使われることを想定しているだろうから、UVカットもまず間違いなく盛り込まれている。どちらかというと僕にはこちらのほうが大事。無精者で忘れっぽい僕は、習慣になっていない日焼け止めを塗ることをついつい忘れてしまう。日焼け止めを持っていった日でも、一日塗らなかったりする。意味ないなあ──。日焼けすると倍から三倍疲れるからね。
 でもUVカットの効いた繊維を着れば、日焼け止めを塗るよりよっぽど効果が高い。着ることは忘れないし。

 

 出はじめの頃は一部のスポーツトップブランドしかなく、お値段も相当なものだったけど、今は選び放題。さすがにふだん着のアンダーウェアや肌着だとからだへのフィットが低くばたついて気になるから選ばないけど、スポーツ系の安いものであればフィット性も高くてじゅうぶん。
 この前アルペンに行ったら、イグニオブランドでこれがあった。アルペンはプライベート・ブランドで格安な商品がラインナップされているけど、2系統あって、これまではティゴラブランドしか見なかった。ティゴラはいいものなのだろうやっぱり高くて、2千円とか3千円とかする。たいしてイグニオは廉価版ブランドだから安くて、長そでのシャツもロングタイツも999円だった。迷わず買ってしまった。
 そしてすでに二度三度着ているけど、かなりいい。
 アンダーアーマーや一時期イオンで売られていたプライベート・ブランドのコンプレッションインナーも持っているんだけど(今まではこれらを着まわしていた)、自転車って長時間着るからコンプレッションだとつらいんだよね。帰りの輪行でつい脱ぎたくなってしまう(いや、しませんけど)。
 その点イグニオは、フィットこそすれコンプレッション効果は入っていないようで、着心地はずいぶん楽。僕には今ベストチョイスかも。

 

 ちなみにUVカット効果を狙うなら白よりも黒。

 

 

 先週、前日光基幹林道を走った。
 天気のいい日だった。気温も上がり気味で紫外線も強い。涼感プラスUVカット素材は威力を発揮してくれた。
 帰りの輪行のため、東武新鹿沼駅に向かって走っていたとき、あと5キロのところでポツポツ来た。何とか行けるかなあと頑張ったのに、あと1キロ、東武線のガード下をくぐったあたりで本気の夕立になった。全身、ザッパリ濡れた。
 駅に入ってしまえば、滴ることのないくらいまでの乾きは早かった。とはいっても乾き切ったわけじゃない。湿ったアンダーを着ている状態。
 これがもう、寒くって寒くって。
 帰りの電車、幸いなことに冷房はかなり弱くてありがたかったのだけど、それでも寒い。冷房の空気が濡らした涼感素材の効果をさらに高める。
 本当につらかった。

 

 もうひとつ。
 先月渡良瀬川沿いにサイクリングをしていたとき、熱があることに気づいた僕は、さすがに中断して輪行した。列車のなかの冷房だけじゃなく、駅で列車を待っているときも寒くて(夏のような気温なのに)、感覚的に冷やされてしまう涼感アンダーをとにかく脱ぎたかった。もちろんこれは寒気によるものだから、涼感アンダーを脱いだところで解決するかどうかはわからなかったけど。

 

 こんなエピソードは例外的だとは思うけど、涼感素材の繊維、もうこれ以上進化しなくてもいいなあ。

 

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