自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

僕の自転車はロードじゃない

 本来ロードレーサーっていうのは競技をやるための専用自転車であって、競技をやらない自転車をロードと呼ぶのはおかしい。そもそもロードバイクなんていう乗り物はなかった──。
 と見かける。方向性としては批判的に。苦言というか。
 とかくカテゴライズをしたがるのが日本人、もっともこれは自転車趣味の分野だけに限った話じゃないけど。ロードバイクという車種が自転車ブームに乗っかって世にあふれていることを否定的に語る局面でよく見る。
 競技もしないのにロードレーサーに乗っているなんて滑稽、目的を見失った道具選びをしているのではないか、と問われる。ある意味それは僕にも投げかけられた問いなのかな、と思う。あなたはランドナーに乗るべきでしょう、という解を十把ひとからげ投げかけられる。

 

 まあカテゴライズとそこでのあるべき論を定義したい趣味人の側面もあることに違いない(良くも悪くもね)。
 僕にとってはロードもランドナーも同じ。自転車というくくり。自転車という道具のなかでたまたま、乗りたいな、これを旅の道具にしたいなと思ったのが今乗っている自転車だったにすぎない。

 

 

 僕は競技はしない。スピードも距離も追求しない。アスリートも目指していないし、スポーツライドもしない。自転車で旅をしているだけ。
 カーボンの三角フレームにドロップハンドルが付いているけれど、そんなわけで僕は自分の自転車をロードとは呼んでないです。
 なんて呼んでるかって? いや、なんとも呼んでないです(笑)。

 

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