自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

GPSiesでルート作成(ルートラボにかえて)

 ルートを引くときに、すっかりルートラボを使わなくなってしまった。

 やっぱりプラグインSilverlightが前提であることは大きくて、これが動くブラウザなんていよいよインターネット・エクスプローラしかなくなってしまったから。

 ルートラボにはJavascript版も用意されているけど、使ってない。使い勝手がいまひとつ(慣れてないっていうのもあると思うけど)なのと、gpxファイルをアップロードできる機能がこっちにはないっていうのも大きいかな。

 SilverlightChromeもEdgeもSafariOperaもだめ。最後の牙城だったFireFoxでも動かなくなった。僕はIEを使わないので、Silverlight版を使う手立てがない。

 ──とは言え、まったく使えないのも困りものかと思って、FireFoxをバージョンアップせずに残していたりする。これでとりあえずSilverlightは動く。


 で、別のツール(ウェブサービス)を探して、使い始めたのが、GPSiesだった。

 GPSiesを使うようになってずいぶんとなる。でも、いまだに読み方がわからない……。

 ジーピーシーズ? ジーピーエス・イーズ? ジーピーエスアイイーエス

 ──どうでもいいことなのだけど、人と話題にするときにちょっとだけ困る。


 以前も書いたように、GPSiesのルート引きは若干クセがあって、ルートラボの感覚で使うと「あぁもう!」となることが多い。「いいじゃんこれ」となるときもあるけど──たとえば、自転車道なんかも自動で引いてくれるので。

 まあ最終的には自動ルート設定をやめて手で直線を引けばいいのだけど(「道路標識に従ってください。」チェックボックスをオフにする)、ちょっと頑張ってみる場合の僕のやり方はこんな感じ(あくまで感覚です、仕様は知りません)。

 ・幹線道路を走る場合は「車」にする

 ・自動ルート設定が細かい路地を選びすぎるときは「車」にする

 ・サイクリングロードを選びたいときは「サイクリング」か「マウンテンバイク」にする

 ・細かい路地に入ってくれない場合は「サイクリング」、それでもだめなときは「ハイキング/ランニング」にする

 ・一方通行の逆走を選んでくれないときは「サイクリング」、それでもだめなときは「ハイキング/ランニング」にする



 ところで、GPSiesが便利だなあと思っているのは、ウェイポイントが設定できること。つまり地図上のポイントへの旗立て。そしてこれがそのまま手持ちのGPSマップに登録できること。

 ──僕は、ガーミンのeTrex30xを使っています。


 ルートラボは、ルートを引いている経由地点にコメントを入れることができるけど、これはウェイポイントにはならないよう。gpxファイルにも落ちては来ないので、当然ガーミンには取り込まれない。

 それにルート上の経由地点へのコメントだから、ルートから外れるとか、あるいは道の上にあるわけじゃないポイントの場合、コメントを入れることができない(大半のポイントは道路上にないと思う)。


 GPSiesの場合はウェイポイントとして設定できる。ポイントの名前のほか、属性の設定や説明文、ウェブ情報があるならURLなんかを入れておくことができる。ガーミンに入れたときには旗が立って名前が出るだけになっちゃうけど、これだけでじゅうぶんありがたい。

 そして当然、ルートとは関係ないところに旗を立てておくことができる。立ち寄りたいポイント、食事のできるところ、休憩できそうなカフェ、コンビニの少ないところだったらコンビニの場所、そんなものをウェイポイントとして登録しておく。絶対行こうって場所だけじゃなく、ルートから大きく外れてもちょっと気になるかな、あるいは情報程度でって場合も入れておけばいい。ルート上になくても地図が表示されているんだから、地図を見ながら走っていけばいい。



 そんなわけですっかりGPSiesばかり使うようになった。

 蛇足だけど、僕のeTrex30xは英語版(日本語版は末尾がj、30j)なので、gpxファイルの文字コードUTF-8である必要がある。ルートラボで作ったgpxファイルはShift-JISで落ちてくるのでいちいち変換していたのだけど、それもいらなくなった。逆に日本語版のeTrex30jの場合はShift-JISじゃなきゃいけないって聞いたことがあるから、GPSiesで作ったgpxファイルは文字コード変換が必要なのかも。

 ルートラボの標高グラフ(プロフィール)をドラッグすると、そのドラッグした区間の距離や勾配が何%かが表示されてとても便利だと思ったけど、GPSiesにはその超お便利機能はない。でも、なけりゃないでさほど気にならない。GPSiesでもグラフをポイントすると、その地点の距離と標高は表示されるから、二点の距離と標高を見れば距離も勾配も頭で計算できる。


 そうそう、この前ユピテルのATLASシリーズASG-CM11にGPSiesで作ったgpxファイルを入れてみた。時間がなかったんで直接TRXフォルダに放り込んでみたんだけど、そのまま表示できた。ルートラボで作ったgpxファイルは専用のアプリ、ATLAS Plannerを使わないと取り込めなかったり、取り込めてもルート名とかがつかなかった気がする(記憶だけ)から、これも便利。



 この前の那須サイクリングのとき、ガーミンのEDGEを使っているMさんにGPSiesで作ったルートのURLを渡したのだけど、どうやらルートを取り込めなかったらしい。その前のサイクリングで渡したときも同様、取り込めずだった。何がいけないんだろう……。

 Mさんがやってくれている取り込みの方法がいけないのか、あるいはEDGEが日本語版だからUTF-8でできあがったgpxファイルじゃダメなのか、などといろいろ想像しているのだけど、ふと思い起こせば、山梨で桃を食べるサイクリングに出かけたとき、そのとき一緒に行ったKさんが「作ってもらったルート、入れたはずなのに消えちゃって……」って言っていたのを思い出した。そんなことが今になってつながり始めてる。KさんもやっぱりガーミンのEDGE。もしかしてそれって消えちゃったわけじゃなくて、取り込めなかったんじゃないかなって思い始めてる。

 なにぶん手もとにEDGEがあるわけじゃないんで試せなくてわからないのだけど、なんなんだろう。調べてみるとEDGEはgpxファイルじゃなくてtcxファイルで取り込むようなこともネットを見ていると出てくるし、確かにGPSiesでのダウンロードでtcxファイルにすることもできるようだ。試してみたいけどこればっかりは持っていないとできないからねえ……。