踏切
自転車に乗っていて、踏切が鳴り出すと足を止めます。
鉦だけ聞こえて、線路がなければ、見えるとこめがけて駆け出します。
列車は思いのほか早く過ぎます。
わーっと来て、わーっと行ってしまうのです。
見送ったら、またもとの道に戻ります。
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自転車に乗っていて、踏切を見つけると足を止めます。
鳴っていなくても、列車が通過しなくても。
なんかいいなって思えば、寄り道します。
なんかいい踏切には青空が似合います。
そんな風景には、まったく切り取り線があるのです。
自転車をそのへんに立てて。立てかけるところがないから、道に転がしておいて。
ひときりつくまで、道路にあぐらなんかかいて。気分が良ければ、おにぎりなんか食べて。
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