自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

都内を走る

 そういえば都内、23区を走ったのはいつ以来だろう。


 岩槻、市民会館いわつきの大手門で豆腐ラーメンを食べたのち、見沼近辺を走っていた。暖かく、日差しも気持ちがよくって、家へ戻るルートをなかなか取らずに走っているうちに、荒川を渡っていた。

 

 輪行袋を持っていたものだから、“わざわざ”輪行がしたかったのかもしれない。


 赤羽から王子へ北本通りを行き、そこから明治通りを走った。
 都内は幹線道路の路側帯が広いところが多く、かえって幹線道路のほうが走りやすかったりする。一本外した道は路肩が狭いことが多いから、交通量の多い都内では車が抜かしていく空間が少ないし、路地みちなんかはすぐ幹線道路に突き当たって、その幹線道路に中央分離帯があることが多くて、横切れず、直線的に進めない。

 

 明治通りで隅田川を渡って、そこから北千住に出ようかと考えていた。
 でも結局は馬道通りを走っている。

 

 浅草だ──。

 どこから輪行しよう。

 もう少し、走る?