自転車旅CAFE

自転車旅を中心とした紀行文、紀行小説

GIOS GRESSの8速化(その後)

 前回(GIOS GRESSの8速化)、勢いのままはじめた作業も、真新しいバーテープを巻き直すことでいったんは完結した。

 僕はバーテープにそれほど強いこだわりはなく、ある程度定期的に変えられたほうがいいと思ってるから、安く入手できるに越したことはない。すぐ汚れたり破れたりしちゃうからね。今回はコルク入リバーテープ、おそらく合成コルクの。そのときどき、手に入る安いものを探しているだけなので、また次回は違うものになるのだろう。定番的にはイオンバイクバーテープが安価で入手性もよいから選ぶことが多いかな。

 

 さてバーテープを巻き終えたので家の周囲をひとまわり、試し乗りしてきた。

 やっぱリフロントインナーにあるときのトップ側ギア数枚を使っているとき、アウターチェーンリングにチェーンが擦れる。

インナー×トップだけならともかく、数枚(おそらく3枚くらい)がこすれるようなので具合がよくない。

 

 そこで試しに、10速105一式を外したときに一緒に片づけたチェーンを引っ張り出してかけなおした。ミッシングリンクを使っているのでつなぎ直しということはしない。

 入れ直して、そしてクランクを手回ししているぶんにはまったく擦ることもない。そこでもうひとまわり、家のまわりを走ってきた。これもOK。

 ──そりゃそうか。もともと入っていたクランクセットとチェーンの組み合わせなのだから。

 

 8速化のコンセプトに、経済的で丈夫な部品群が使えることを意思として掲げのに、最も消耗度の高いと考えられるチェーンだけが10速で残ってしまった。これはかなりの敗北感だ。

 この敗北に逆転勝利するにはインナーとアウターのチェーンリング間の幅を広く取るしかない。──つまりはクランクセットを8速対応に交換するしかないということか。

 

 現在8速用として存在しているコンポーネントは2400系クラリス。しかしクラリスのクランクセットはBBにオクタリンクを唯一使用していて、今僕の自転車に組まれているホローテックⅡからこれをオクタリンクに変更することは、さすがにしたくない。

 となるとSORAのクランクか。

 とはいえ8速時代のSORAクランクは同様オクタリンクで、ホローテックⅡになったのは9速化された3400系から。これが8速に対応しているのかどうかだ。

 ただ僕の知人で8速3300系のSORAコンポ群にこの9速用3400系SORAクランクセットを入れている人がいるのだ。もうゆうに5年以上これで乗っているはず。となれば、SORA9速用はありなのかな。最新の3500系でも変わらずいけるかな。

 であるなら、3400系か3500系SORAクランクセット──FC-3450とかFC-3550といった製品だ──を気長に探し、それまでは10速用チェーンを使っておくというのが今のところの着地点だろうか。